2014-12-06 『わたしのグランパ』感想※ネタバレあり 原作 劇場作品化とみずからの主演を見越して筒井康隆はこの小説を書いたのであろう。読後の誰もがそう感じた筈だ。 映画 主演は菅原文太。 終盤、原作になかった場面が挿入される。以下ネタバレ。 椅子に縛りつけられたまま転倒した石原さとみ、手品がごとき勢いで宙を舞い、椅子ごと起き上がる。それを見ていたちんぴら、腰を抜かす。椅子と石原さとみが宙を舞った種明かし、いっさいなきまま話が進む。ちんぴらは驚きのあまりものも言えない。 これがテレキネシスであれば、まるで超能力者たちの活躍する別のジュブナイル『七瀬シリーズ』だ。監督の意図は那辺にありやと思い検索すると公式サイトの Q & A につきあたる。 わたしのグランパ なんと『時をかける少女』へのオマージュという形式で回答している。 特に感心するとか驚くといったことはなし。やりたかっただけかよ。 細田守版『時かけ』が 2006 年公開。『わたしのグランパ』が 2003 年公開である。