Simcity BuildIt レベルアップごとに解禁されるサービス、行政

これまでの作品ではシムの不満やアドバイザーたちの嫌味に辟易していたものだったが、 BuildIt における彼らは驚くほど無口である。だがあるレベルに到達した瞬間、彼らは突然、警察署が足りないだの渋滞しているだの不満を爆発させ、都市を破滅させる。

このため、レベルごとに何が必要とされるのかあらかじめ調べ、そのレベルに到達するまでに予算を貯めこんでおくことが重要そう。メモ代わり。

インフラ レベル
消防 5
下水 8
警察 12
ゴミの処理 14
六車線道路 15
健康 16

四車線道路の解禁がレベルいくつだったのかは失念…。

なお、電力、水道、下水など範囲に依存しないサービス設備は住宅の数がそのまま需要の数になる様子。ただ、空き地(住宅用地を置いただけの段階)や、それを一段階アップグレードしただけの小屋はこれらインフラを必要としない?要検証。

その他、交通機関教育機関はレベル 10 から建てられる。しかし、このゲームではこれらの設備を都市の「特化」として扱い、景観(市長の自己満足)と周辺人口のブースト以上の効果がない?ようなので、ここには載せない。

個人的には、シムシティから教育と渋滞をとってしまったことにかなりの不満がある。
これまでは学校を建てることで、シムは病気に強くなり、火災や犯罪を起こすこともなく、より高い収益をえられる産業を発達させるようになった。また熟達した市長は、逆にシムに教育を与えないことで彼らを「扱いやすい」存在のままにしていたという。教育がゲームに奥深さをあたえていたと言ってよかったと思う。
渋滞解消は永遠のテーマであり、道路や鉄道の配置の工夫は都市の基本だった。状況に応じて道路をアップグレードするだけの現状には寂しさをおぼえる。

Simcity BuildIt 課金とシムオリオン、シムキャッシュ

プラン 日本円 シムキャッシュ 1キャッシュあたり
ポケット一杯 500 250 0.5
札束 1000 550 0.55
札束の山 2000 1300 0.65
ブリーフケース 3500 2625 0.75
大きな袋一杯 5000 4000 0.8
巨大金庫室 9800 8500 0.86734694
プラン シムキャッシュ シムオリオン 1キャッシュあたりのシムオリオン
一握り 30 900 30
財布いっぱい 300 9600 32
袋いっぱい 1000 34000 34
貯金箱いっぱい 1800 64800 36
ブリーフケース 3000 114000 38
巨大金庫室 6000 240000 40

ちなみに消防署が 11000 、警察署が 18800 、診療所が 23200 シムオリオン。一度に購入できるシムオリオンが 9600 からいきなり 34000 にジャンプするのは融通が効かない。 34000 シムオリオンを購入するにしても、必要となる 1000 シムキャッシュを手に入れるには 1300 シムキャッシュから購入せねばならないなど、さすがに考えてある。

Simcity BuildIt 小ネタ、備考、検証を要する仮説などのメモ

  • 公園の隣に住めなくて不満を持っているシムを、町役場やホームセンターなど、近所にあることが喜ばしい物件の近く住まわせてやる。すると住民の満足度 100% を維持できる。ただし、彼らの要望から公園を望む声が消えることはないので、ちょっと検証を要する部分。
  • アイテムを生産していない工場からは煙が出なくなり、やがて Zzz
  • シムのモノローグは 30 秒から 1 分おきに新たに発生する。アイテムを集めたい場合は、ゲームに張り付いてみるのもアリ?
  • アイテムを入手できるのは青のモノローグに限らない。また、不満を述べるモノローグからもアイテムが出現する(「もっと公園を!」からのアイテム出現を確認)。
  • 税金は市役所の上に 15 分ごとに発生。計算がどうなっているのかは検証が必要。リアルタイム?切り捨て?
  • 街角の商談に一部ぼったくり疑惑。貿易センターの初期値以下の値段でアイテム買い取りを要求されることがある。
    • どうやら工場から出る材料、つまり金属や木材などの商談はぼったくりが多い?そしてそれらを商店で加工したアイテム、つまり釘や板材などは割高で買ってくれる場合がある?要検証。

Simcity BuildIt アイテム売買価格

貿易センターで値付けするさいに提示される初期価格の一覧。
街角の商談はこれより高額を提示してきたり、低額を提示してきたりする(この要素はやめてほしかった……)。

抜けだらけ。また、間違いがあったらよろしくおねがいします。

アイテム名 価格 時間
金属 7 1
木材 15 3
プラ 18 9
22 20
鉱物 30 30
60 5(1)
板材 90 30(3)
ハンマー 67 14(3)
巻尺 82 20(9)
シャベル 112 30(9)
野菜 120 20(20)

時間の単位は分。また、カッコ内はもっとも時間のかかる材料の製作時間。

Simcity BuildIt 工場・商業・発電所のデータ

間違いはあると思いますので、ご指摘ください。

設備名 価格 レベル 人口 生産物
資材工房 100 1 - 釘、板材、レンガ
ホームセンター 2500 4 - ハンマー、巻尺、シャベル
農作物市場 5000 8 - 野菜、小麦粉
家具店 8000 10 -
ガーデニング用品店 13000 14 -
  • まだゲームがそこまで進んでいないので生産物のデータが揃っていません。ご了承ください。
  • 商業設備には近隣住民の満足度をアップさせる効果がある?(シムのモノローグより)
設備名 価格 レベル 人口 処理能力 公害の範囲
小さな工場 無料 - 0 2 12*12
工場 500 - 4000 3 10*10
マスプロダクト工場 7000 - 27000 4 8*8
ハイテク工場 20000 - 80000 5 6*6
ナノテク工場 50000 - 150000 5 -
  • 工場は人口によってアップグレードされる。
  • これまでと違い、シムに学力がなくてもハイテク工場が建つ様子。
設備名 価格 レベル 人口 処理能力 公害の範囲
風力発電所 6000 - - 6 -
石炭発電所 4500 - - 12 10*10
大型風力発電所 15000 - 2000 22 -
太陽光発電 22000 - 23000 35 -
石油発電所 15000 - 40000 35 8*8
原子力発電所 35000 - 70000 60 12*12
核融合発電所 90000 - 大学 75 -
  • 発電所のグレードも人口依存。ただし核融合発電所だけは大学が都市にないとアンロックされないようだ。
  • これまでのシリーズと違い、原子力発電所が広範へ公害を及ぼす設定となっていることに驚く。また、メルトダウンの有無について特に言及されていない。

『わたしのグランパ』感想※ネタバレあり

  • 原作
    • 劇場作品化とみずからの主演を見越して筒井康隆はこの小説を書いたのであろう。読後の誰もがそう感じた筈だ。
  • 映画
    • 主演は菅原文太
    • 終盤、原作になかった場面が挿入される。以下ネタバレ。
      • 椅子に縛りつけられたまま転倒した石原さとみ、手品がごとき勢いで宙を舞い、椅子ごと起き上がる。それを見ていたちんぴら、腰を抜かす。椅子と石原さとみが宙を舞った種明かし、いっさいなきまま話が進む。ちんぴらは驚きのあまりものも言えない。
    • これがテレキネシスであれば、まるで超能力者たちの活躍する別のジュブナイル七瀬シリーズ』だ。監督の意図は那辺にありやと思い検索すると公式サイトの Q & A につきあたる。

わたしのグランパ

    • なんと『時をかける少女』へのオマージュという形式で回答している。
    • 特に感心するとか驚くといったことはなし。やりたかっただけかよ。
      • 細田守版『時かけ』が 2006 年公開。『わたしのグランパ』が 2003 年公開である。

メタルギア ソリッドのテロップ

映画番組に挿入されるテロップが話題です。説明過剰であるとか、ネタバレだとか。こういった議論から私が連想するのは、またしても『メタルギア ソリッド』のことです。


最新作『グラウンド・ゼロズ』では、主要人物が登場するたびに、いわゆる「登場人物紹介」がテロップで表示されるようになりました。私は、「まるで昨今の映画番組のようだ」と思いました。



ですが振り返ってみれば、主要な登場人物が初めて顔を出した際、その登場人物の名前と声優、ないしモーションアクターの名前をテロップ表示するのが、 MGS における慣例です。これは映画的手法というより、テレビで放送される映画番組の手法を意識したものでしょう。




小島監督はこんなことも書いておられます。いわく「MGS に最も影響を与えた映画」、『大脱走』のテレビ版オープニングについてです。

そのシーンにスタッフやキャストの赤いクレジットが重なる。当然TV放映では、画面いっぱいに表記された英語クレジットをTV画面内に無理矢理収める為に、画面が縦長になっている。

(METAL GEAR SOLID NAKED 70 ページ)


これでは、クレジットと共に流れる映像のアスペクト比が狂い、作品が台無しになってしまいます。

当時のTVでは洋画のみならず、邦画もこの手の安易な加工を施されて放映されるのが当たり前だった。

(同)


しかし監督は、こうした「安易な加工」の施されていない DVD 版を鑑賞し、こう漏らすのです。

なぜか物足りなさを感じてしまった。

(同)


テレビで観る劇場映画という文化への思い入れと同時に、テレビのルールに基づいた編集を施したところで、必ずしも映画やゲームがより良くなると考えているわけではない、という監督の思想も読みとることができます。これらテロップの裏にあるのは B 級志向とでもいうべきものでしょう。